奈良の中心街にほど近い町家街、奈良町。今回の奈良旅では、この「ならまち」にある、町家を改修して美しく蘇った宿「紀寺の家」に泊まりました。
東大寺や興福寺からも、歩いて散策できるエリアで、町家を改装したお店やレストランもあり、とても雰囲気がいい場所です。
この「紀寺の家」で、私は久々に “感動” を味わいました。
いい宿だったな〜という所はたくさんありますが、感動する宿はそう多くありません。
宿に到着した最初の印象から
受付での対応
宿に足を踏み入れた瞬間の景色
お部屋の探索中に気づく細やかな心遣い
手入れが行き届いた空間
センスの良いしつらえ
朝食の趣向と素材を活かした献立
スタッフの方々のおもてなしと振る舞い
古民家、町家好き♡という私だけでなく、一緒に行ったパートナーまでが大絶賛でした。
宿の景色
まず最初に目にする宿の入口。ひと目見て、清らかな空気を感じました。
今回泊まったのは、5つある町家のなかの「通り庭の町家」。
標識もおしゃれ。
ここは土間がある町家で、瓦が敷いてあります。そして、居間と寝室。すっきりとしたしつらえで、気持ちいい。土間の天井は高く、天窓があります。
素敵な坪庭♡
とーっても寝心地良いベッドでした。お部屋も広々ですよ。
高野槇(こうやまき)のお風呂。
ボタン一つでお湯がたまる最先端の水回り。
取っ手もきれいに磨かれていて、ピカピカ。
些細なことですが、嬉しい♡
お湯に浸かりながら、庭を眺められます!至福のひととき。私は2時間くらいこのお風呂にいました!!
洗面所の台に、トイレのボタンとトイレットペーパーが収まっています。このミニマルな美しさ。思わず写真を撮ってしまいました。
ここを設計されたのは、この町家がある奈良町にお住まいの建築家 藤岡龍介さん。
町家がどんどん撮り壊され、なくなっていくことに心を痛め、なんとか次世代に残す方法をとお考えになり、町家を改修して宿にする、ということで始まったのが、紀寺の家。
町家での暮らしを体験してほしい、美しく心地よい空間で、これまでの価値観が変わる体験をしてほしい、というコンセプトで設計・運営されていますが、そんな思いを、お手洗いのデザインからも感じました。
土間にあるミニキッチン。一つ一つの器やしつらえが選びぬかれたもの、ということが良くわかります。ホトトギスがそっと一輪。
数ある感動ポイントの中で、一番は、冷蔵庫を開けたときでした。こんな体験は初めて。みなさんにも、ぜひその感動を味わってほしいので、お写真は辞めておきます♡
朝は晴れていたので、お散歩に。その後迎えた朝食の趣向にも、びっくりさせられました。これは配膳を終えた所の写真ですが、ここに至るまでも、えーー!という連続。どうぞお楽しみに。
ここに泊まると、どこか懐かしく、安らぐ感覚を味わうことと思います。
もしかすると、毎日の暮らしや人生について、思い巡らすことになるかもしれません。
ホテルや旅館もいいけれど、古都奈良に住まう感覚で滞在できる「紀寺の家」も、ぜひ選択肢に入れてはいかがでしょうか。
丁寧な毎日、上質な暮らしに憧れる方にもおすすめです♡
たくさんのヒントが得られるはず。
奈良町宿 紀寺の家
住所:630-8306 奈良県奈良市紀寺町779
Web:http://www.machiyado.com/